窓の外

333 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 21:05:00.02 ID:6heHuEh70
窓の外
3年前、俺が小6のころの話。
小6の11月、俺らは修学旅行に行った。バスで3時間ぐらいかかったが
紅葉で景色が良かったので苦にはならなかった。
一日目の午後、いくつかのミッションをこなし、夕方までにホテルに戻る
という班別行動の時間があった。買いたいものを買い、ミッションも終わって
ホテルに向かっている途中で道に迷い、ホテルとは逆方向に2kmほど
歩いていた。そして、見渡す限り一面墓場という不気味な地に迷い込んで
しまった。班の霊感が強いやつが「墓場で転ぶと霊がつくことがある」と
言うので、転ばないように一歩一歩踏みしめて歩いた。だが、不運なことに
班の一人が転んでしまった。怪我はしていなかったものの、ひどく痛そう
だった。俺は内心すごく不安になった。

335 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 21:24:29.68 ID:6heHuEh70
予定時間も大幅に過ぎてあたりもすっかり暗くなったころ、やっと
先生に発見された。ホテルにもどって夕飯の前に風呂に入った。風呂から
出ると夕飯の鍋が用意されていた。修学旅行の割には豪華だった。
夜、消灯時間のあとは怪談や、枕投げで盛り上がった。時刻は夜11時を
まわっていた。ふと、窓の外に見える建物に目をやった。そのとき、Aが
「なあ、さっきから気になってたんだけどあれなんだ?」と言った。
向かいの建物の誰もいないオフィスから、白い服の女性がこっちをじっと
みていた。顔は蒼白く、凍っているかのように無表情だった。手を振ると
向こうも手を振る。無表情で。このときは「残業かな?大変だなぁ・・・」
ぐらいにしか思わなかった。しかし・・・
「な、何だアレ!」とAが叫んだ。

336 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 22:15:12.24 ID:6heHuEh70
向かいの建物をみると、やはり白い服の女性がいた。だが今度は違う。
首を左右に激しく振っている。視線だけはこっちに向けたまま。
部屋は混乱に陥った。そんな中一人が倒れるように寝た。
また声が上がった。また向こうの建物に現れたようだ。今度は最上階の
倉庫にいる。やはりこっちをじっと見ていた。ようやく、向こうが増える
法則に気付いた。どうやらこっちが一人寝るごとに一人増えるようだ。
「みんな寝るな!」だが、一人寝て、また一人寝て、最終的に向こうは
隣の建物のさらに隣にまで出現し、7人に達していた。
そのとき、見回りの先生が入ってきた。「あ!先生!」

337 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 22:30:59.96 ID:6heHuEh70
「先生!大変!」俺らで先生に事情を説明した。しかし、
「何もいないじゃないか。そんなに気になるならカーテン閉じろ」といって
先生は部屋を出て行った。とりあえず言われたとおりにカーテンを閉めた。
閉めたはいいが、何とも言えない視線を感じてむしろ怖い。しかたなく
カーテンを開けた。向かいの建物が視界に入った。「いない・・・」
さっきまで7人いたのが一人もいなくなっていた。そのとき、廊下の奥から足音が聞こえてきた。
コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・
まさか!見回りの先生は今来たばっかりなのに!


338 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 22:39:26.58 ID:6heHuEh70
足音は部屋の前で止まった。話し声が聞こえる。先生ではない。低く、
不気味な声・・・俺らは部屋の真ん中に固まった。俺は初めて死を覚悟した。
他の奴らも青ざめて震えていた。「く・・・来るなら来い!」
10分ほど経っただろうか。足音と話し声は消えた。
みんな安心したのか、次々に寝た。俺は寝れなかったのでしばらく起きていた。
次の日、バスの中はこの話でもちきりだった。ただひとつ、不思議だったのは、
俺ら以外、誰も人が増えるのを見ていないことだった。


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2017-03-23 09:22 : こわい話 : コメント : 0 :
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